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後期高齢者医療制度を巡る混乱 [ニュース・社会]

今日の朝も、各局のテレビの報道番組は、特集で後期高齢者医療制度のことを取り上げていました。


民主党を中心とする野党は、後期高齢者医療制度そのものの廃止法案を参議院に提出しました。これは、参議院を通過した後に衆議院で与党が反対するのを攻撃材料にしようという狙いだと思いますが、与党側は、これから高齢者の医療費が確実に増加していくことについて、対案を示さずに昔の制度に戻すだけでは無責任ではないかと反発しています。



私は、この制度が目的としている、高齢者医療の現場にある無駄を解消する必要があるという考えには同感できるところがあります。

特に病院で診察を受ける必要がないと思われる高齢者が、話し相手を求めるために毎日のように病院に通ったり、高齢者に対してどう見ても過剰と思われる投薬がなされたりという実態があると思うからです。(実際に、私の母親も、病院から飲みきれないだけの薬をもらっていました。)

これは、高齢者自身の問題というよりも、高齢者の心の問題に対するケアの体制や過剰な投薬をする医師の側のモラルの問題を改善するのが根本的な解決策ですが、高齢者の側にも自覚を持ってもらう必要があるというのが厚生労働省の言い分でしょう。



野党は、医療費抑制のために高齢者が病院にかかればかかるほど保険料が高くなるというこの制度は、「保険料が上がるのが嫌なら病院に行くな。」と言っているのに等しいと批判しますが、この批判ももっとものような気がします。

しかし、国家の財政を預かる政府の立場では、既に破綻の危機にひんしている国家財政を改善するために、高齢者のみなさんに無駄な医療費を使わないようにお願いするということは必要なことでしょう。



ただ、その前提として、役所の無駄遣いを放置していることに国民は怒っているのだと思います。役所の方でとことん無駄な支出を切り詰め、国民が自分たちの負担増を納得できるところまで努力をして、それでも福祉の充実のために増税が必要だというのであれば、消費税の増税を受け入れても良いと考えている国民は多いと思います。

このように考えると、後期高齢者の問題も道路特定財源の問題も年金問題も、国民の怒りの根源にあるものは一緒で、自分たちが納めた税金や保険料が役人の天下りや無駄遣いのために使われているということなのだと思います。

政治家の皆さんも、この怒りの根源にあるものをきちんと理解して対応してほしいものです。


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