日本ハム対西武首位攻防三連戦雑感 [ゴルフ・野球]
今回は軽い話題で、先週末にあった北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズのパシフィックリーグ首位攻防三連戦について思ったことを書いてみます。
何を隠そう、私は小学生時代からのファイターズ(当時は東映フライヤーズでしたが…。)ファンで、北海道移転後のファンとはキャリアが違うと内心思っているところはあるのですが、球場に足を運んで熱心に応援するかというとそんなこともなく、むしろテレビ画面の前でゲーム展開を分析しながら黙って観戦するのが好きというのが私の応援スタイルでした。
それでも、ファイターズが勝った日はスポーツニュースを梯子して、翌朝も道内の朝の情報番組が時間差でスポーツ情報を流すのを軒並みチェックする一方で、負けた日はその手の番組は見ないという点では、かなり肩入れしているファンであることは間違いありません。
●パリーグ首位攻防三連戦~マスダのファイターズ分析
そんなファンの目から見た三連戦なのですが、2連勝すればマジックナンバー点灯などと浮かれて見始めたものの、1、2戦とも後味の悪い逆転負けで、かなりまずい展開となりました。
初戦の吉川続投はエースに育てるという栗山監督の采配からは何の異論もありませんし、負けたのはむしろ初回に点を取った後沈黙してしまった打線が原因なので、この日の敗戦は相手の投手陣が踏ん張ったと評価するのが良いのでしょう。
問題は2戦目です。1、2回で4点を先制したのに、その後は防戦一方で小刻みに点を取られて敗戦という何とも後味の悪い試合でした。私がこの試合で一番印象に残ったのは、ファイターズの側よりも、敵将渡辺監督の執念の采配でした。
初回、調子の出ない石井投手を2アウトで交代させて、その後の継投で試合の流れを作り、攻めても2点負けている場面なのに1塁走者をバントで進塁させて小刻みに点差を詰めてプレッシャーを与え続けるなど、その采配は敵ながらあっぱれと言わざるを得ないものがありました。
ファイターズの栗山監督の方は、ウルフが悪くなった投球リズムを修正できないと見るや、5回途中で勝ち投手の権利をはく奪してまで継投に活路を見出そうとして投手を繰り出しましたが、ここ数試合リリーフ陣が不安定だったところに、西武ドームの圧倒的な応援、それに渡辺采配のプレッシャーに押されたのか、小刻みに点を取られて最後は逆転負けという展開になってしまいました。
私は、ここ数試合続いた増井投手の出来の悪さに、8回は増井という考えを改めるべきではないかと思っていたのですが、この日は案の定ノーアウトでピンチを作って簡単に失点という悪いパターンにはまってしまいました。決勝点は名手金子のファンブルで献上ということになりましたが、これは悪い試合の流れがそうさせたのだと思います。(それでも、昨日の試合で増井は生き返ったのではないかという気がしているところですが…。)
試合をしている選手は同じでも、悪い展開の流れになると、どんなにあがいてもうまくいかなくなるというのは、競技スポーツを経験している人なら感じることもあると思います。ゴルフのトーナメントを見ても、イージーな3パットでスコアを悪くしてしまうと、それがパットとは関係ない筈の次のティーショットにまで悪影響を及ぼすということは良く知られたことで、「流れ」というのは本当に恐ろしいものです。
そして、昨日の3戦目ですが、5回までに2点を先行される苦しい展開でしたが、6回の中田のホームランで一気に流れが変わりました。私は、この場面で流れが変わるきっかけになったのは、ノーアウトから糸井が打った2塁打に対してライトが不用意な送球エラーで糸井を3塁まで進めてしまったことだと思っています。
この場面で西武の岸投手は、ランナー2塁ならヒットじゃないと点が入らないのに3塁に進んだせいで外野フライも打たせたくないという気分で中田と勝負した結果が、外野の頭の上を超えるホームランになってしまった。それまで隙のない試合をしていた西武が、たった一つのイージーミスから流れを手放してしまって、結果として中田にホームランを打たれてしまい、その流れを止められずに次の回の逆転打に結びついてしまったというのが私の印象です。
また、この試合では、西武渡辺監督も、第2戦のような勝利に向けた執念の采配ではなく、エース岸で勝ち切ろうとする普通の采配しか見せませんでした。6回以降ランナーすら出せなかった試合展開もあって、采配の振るいようがなかったのかもしれませんが、これが、ファイターズのリリーフ陣を楽に投げさせた要因ではなかったかと思います。
●マスダが考える今後のペナントレースの展開
この3連戦の結果は1勝2敗とゲーム差を詰められましたが、私はこの後逆にゲーム差が広がるのではないかと思っています。その理由は、西武がこの3連戦に戦力を集中してつぎ込んだからです。西武は3勝しようと思って全力をつぎ込んだ結果の2勝です。
昨日のNHKのサンデースポーツでは、ファイターズ前監督の梨田さんが西武有利という解説をしていましたが、西武にとっては、残り試合数の多さは、選手の体力面にかなりの負担となってのしかかるはずです。
先発投手が薄い西武投手陣ですから、その分リリーフ陣に負担がかかってしまうので、明日からの10連戦を乗り切るためには、打撃陣が大爆発しないと勝ち越しすらおぼつかないというのが私の見立てです。
今週末の札幌ドームの2連戦が本当の天王山になるのでしょうが、ひょっとすると、その前の3連戦(ファイターズは対ロッテ、西武は対楽天)でペナントレースの行方がかなり見える展開になるのではないかという気もしています。
以上は、素人評論家の私の予想です。
この予想が当たるかどうかは、2週間後には結果が分かるのですが、ひいき目ではなく、客観的な予想として、かなり行けるんじゃないかと思っています。
明日から東京出張でロッテ戦は観戦できないため、これからの札幌ドーム観戦予定は、28日の西武戦と10月3日のソフトバンク戦、5日の対楽天の最終戦だけです。
10月のどちらかの試合で栗山監督の胴上げが見られれば良いのですが、さてどうなるでしょうか。
何を隠そう、私は小学生時代からのファイターズ(当時は東映フライヤーズでしたが…。)ファンで、北海道移転後のファンとはキャリアが違うと内心思っているところはあるのですが、球場に足を運んで熱心に応援するかというとそんなこともなく、むしろテレビ画面の前でゲーム展開を分析しながら黙って観戦するのが好きというのが私の応援スタイルでした。
それでも、ファイターズが勝った日はスポーツニュースを梯子して、翌朝も道内の朝の情報番組が時間差でスポーツ情報を流すのを軒並みチェックする一方で、負けた日はその手の番組は見ないという点では、かなり肩入れしているファンであることは間違いありません。
●パリーグ首位攻防三連戦~マスダのファイターズ分析
そんなファンの目から見た三連戦なのですが、2連勝すればマジックナンバー点灯などと浮かれて見始めたものの、1、2戦とも後味の悪い逆転負けで、かなりまずい展開となりました。
初戦の吉川続投はエースに育てるという栗山監督の采配からは何の異論もありませんし、負けたのはむしろ初回に点を取った後沈黙してしまった打線が原因なので、この日の敗戦は相手の投手陣が踏ん張ったと評価するのが良いのでしょう。
問題は2戦目です。1、2回で4点を先制したのに、その後は防戦一方で小刻みに点を取られて敗戦という何とも後味の悪い試合でした。私がこの試合で一番印象に残ったのは、ファイターズの側よりも、敵将渡辺監督の執念の采配でした。
初回、調子の出ない石井投手を2アウトで交代させて、その後の継投で試合の流れを作り、攻めても2点負けている場面なのに1塁走者をバントで進塁させて小刻みに点差を詰めてプレッシャーを与え続けるなど、その采配は敵ながらあっぱれと言わざるを得ないものがありました。
ファイターズの栗山監督の方は、ウルフが悪くなった投球リズムを修正できないと見るや、5回途中で勝ち投手の権利をはく奪してまで継投に活路を見出そうとして投手を繰り出しましたが、ここ数試合リリーフ陣が不安定だったところに、西武ドームの圧倒的な応援、それに渡辺采配のプレッシャーに押されたのか、小刻みに点を取られて最後は逆転負けという展開になってしまいました。
私は、ここ数試合続いた増井投手の出来の悪さに、8回は増井という考えを改めるべきではないかと思っていたのですが、この日は案の定ノーアウトでピンチを作って簡単に失点という悪いパターンにはまってしまいました。決勝点は名手金子のファンブルで献上ということになりましたが、これは悪い試合の流れがそうさせたのだと思います。(それでも、昨日の試合で増井は生き返ったのではないかという気がしているところですが…。)
試合をしている選手は同じでも、悪い展開の流れになると、どんなにあがいてもうまくいかなくなるというのは、競技スポーツを経験している人なら感じることもあると思います。ゴルフのトーナメントを見ても、イージーな3パットでスコアを悪くしてしまうと、それがパットとは関係ない筈の次のティーショットにまで悪影響を及ぼすということは良く知られたことで、「流れ」というのは本当に恐ろしいものです。
そして、昨日の3戦目ですが、5回までに2点を先行される苦しい展開でしたが、6回の中田のホームランで一気に流れが変わりました。私は、この場面で流れが変わるきっかけになったのは、ノーアウトから糸井が打った2塁打に対してライトが不用意な送球エラーで糸井を3塁まで進めてしまったことだと思っています。
この場面で西武の岸投手は、ランナー2塁ならヒットじゃないと点が入らないのに3塁に進んだせいで外野フライも打たせたくないという気分で中田と勝負した結果が、外野の頭の上を超えるホームランになってしまった。それまで隙のない試合をしていた西武が、たった一つのイージーミスから流れを手放してしまって、結果として中田にホームランを打たれてしまい、その流れを止められずに次の回の逆転打に結びついてしまったというのが私の印象です。
また、この試合では、西武渡辺監督も、第2戦のような勝利に向けた執念の采配ではなく、エース岸で勝ち切ろうとする普通の采配しか見せませんでした。6回以降ランナーすら出せなかった試合展開もあって、采配の振るいようがなかったのかもしれませんが、これが、ファイターズのリリーフ陣を楽に投げさせた要因ではなかったかと思います。
●マスダが考える今後のペナントレースの展開
この3連戦の結果は1勝2敗とゲーム差を詰められましたが、私はこの後逆にゲーム差が広がるのではないかと思っています。その理由は、西武がこの3連戦に戦力を集中してつぎ込んだからです。西武は3勝しようと思って全力をつぎ込んだ結果の2勝です。
昨日のNHKのサンデースポーツでは、ファイターズ前監督の梨田さんが西武有利という解説をしていましたが、西武にとっては、残り試合数の多さは、選手の体力面にかなりの負担となってのしかかるはずです。
先発投手が薄い西武投手陣ですから、その分リリーフ陣に負担がかかってしまうので、明日からの10連戦を乗り切るためには、打撃陣が大爆発しないと勝ち越しすらおぼつかないというのが私の見立てです。
今週末の札幌ドームの2連戦が本当の天王山になるのでしょうが、ひょっとすると、その前の3連戦(ファイターズは対ロッテ、西武は対楽天)でペナントレースの行方がかなり見える展開になるのではないかという気もしています。
以上は、素人評論家の私の予想です。
この予想が当たるかどうかは、2週間後には結果が分かるのですが、ひいき目ではなく、客観的な予想として、かなり行けるんじゃないかと思っています。
明日から東京出張でロッテ戦は観戦できないため、これからの札幌ドーム観戦予定は、28日の西武戦と10月3日のソフトバンク戦、5日の対楽天の最終戦だけです。
10月のどちらかの試合で栗山監督の胴上げが見られれば良いのですが、さてどうなるでしょうか。
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