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銀行が黙った時は気を付けましょう [企業経営・経済]

昨日のマスダアカデミーの後の懇親会で聞いた、某銀行の債権管理担当の方のお話です。

銀行が債権管理をする時の手法として、回収のために顧客に連絡して対応を求めてもらちが明かないと判断した時には、保証付であれば代位弁済を求めたり、あるいは債権をサービサーに売却したりして、不良債権処理を進めることになります。

その時には、債務者である貸出先に断ることはないので、債務者側が「何の連絡もなしにそんなことをされては困る。」と言ったところで後の祭りです。

銀行にしてみれば、それまで何度も「支払ってもらえなければこんな事態になりますよ。」とサインを送っているのに気付かない債務者の方が悪いということになる訳です。

一方で、銀行から返済を求められて全額返済できないにしても、顧客である債務者の方から返済の猶予やリスケジュールを求められたり、たとえば金利だけ支払うというように一部でも返済をされると、そのような債務者に連絡なして不良債権処理に入ることはないということです。つまり、銀行と接触を持ち続けることが銀行の不意打ちを避けるためには有効ということになります。

いずれにしても、銀行の側も、最終的に不良債権処理に入るときには、社内稟議などで一定の時間を要するので、その間は債務者への督促等はしないことになります。

ですから、それまでしつこく回収のための連絡を受けていたのに、何も連絡が来なくなったときには、最終処理のための社内手続きをしている時間かもしれませんから、「うるさい督促が止んだ。」と安心せずに、債務者の方から積極的に打開策を提示していく必要があるということは覚えておいた方が良いでしょう。


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