ロータリークラブが提唱する「職業奉仕」 [ロータリー]
今年になって、ロータリークラブの会合に出席したときに、たまたまでしょうが「職業奉仕」が連続で取り上げられました。実は、私も、今年の7月から所属するロータリークラブの職業奉仕委員長を務めることになっています。
「職業奉仕」といっても、「職業に奉仕するの?」「なんか難しそう。」というのがロータリークラブのことを良く知らない人たち(一般の会員も含めて)の反応で、私はそのことに物足りなさを感じています。
「職業奉仕」はロータリークラブの金看板ともいわれるのですが、その意味はロータリークラブの発祥に遡らないと分からないかもしれません。
ロータリークラブは1905年にアメリカのシカゴで設立されました。その当時のシカゴは、職業道徳は廃れ、人を出し抜いてでも金を儲けることに価値がある。仕事の上で誰かを騙しても、騙された方が無能なのだという言葉が当たり前のように踊っていた時代でした。有名なアル・カポネが暗躍した時代でもあります。
そのような時代に、信頼して取引をすることができる仲間と交流することを目的として設立されたのがロータリークラブで、初代の会長は青年弁護士のポール・ハリスという人物でした。
ロータリークラブは、もともとクラブ内には1業種1名の会員しか認めないというルールで運営されており、商売敵と同じクラブに所属することもないので、人を出し抜く必要がない交流ができるということで広まっていったのですが、ロータリークラブの価値が社会に認知されたのは世界恐慌のときだと言われています。
それは、それまで商道徳を無視して稼いでいた多くの事業者が、世界恐慌のあおりを受けてバタバタと倒産したのに、ロータリークラブに所属している企業の多くが生き残ったということから、ロータリーは不況に強いという評価が社会に広がったからと言われています。
現在のビジネスにあっても、画期的な商品やビジネスモデルを開発して一時的に多くの利益を上げても長続きせずに廃れてしまう会社は後を絶ちませんが、商道徳を尊重して正しい経営をしている会社は、ピーク時の利益は大きくないかもしれませんが長期間安定した経営をすることができています。
職業奉仕とは職業を通じて社会に奉仕することです。奉仕するというと無償で何かをすると思われるかもしれませんが、正しい職業を行うことで社会に価値を提供しようという考え方です。もちろんその見返りとして適正な利潤を獲得するということとセットになっているものです。
こう考えると、ロータリークラブの提唱する「職業奉仕」は何も難しいことではなく、多くの職業人が、本来当たり前に行うべき職業活動を再確認するために提唱されたものともいえます。
ロータリークラブはこの「職業奉仕」の価値を共有できる仲間の集まりなので、景気の動向に関わらずこの仲間が増えることが社会を良くすることになり、景気の回復も早めることになると思うのですが、残念ながら世界的な景気の低迷で、ロータリークラブの会員数も激減しています。
「職業奉仕」の価値を共有したいと考えている方は、是非私たちロータリークラブの仲間に入っていただきたいものです。
「職業奉仕」といっても、「職業に奉仕するの?」「なんか難しそう。」というのがロータリークラブのことを良く知らない人たち(一般の会員も含めて)の反応で、私はそのことに物足りなさを感じています。
「職業奉仕」はロータリークラブの金看板ともいわれるのですが、その意味はロータリークラブの発祥に遡らないと分からないかもしれません。
ロータリークラブは1905年にアメリカのシカゴで設立されました。その当時のシカゴは、職業道徳は廃れ、人を出し抜いてでも金を儲けることに価値がある。仕事の上で誰かを騙しても、騙された方が無能なのだという言葉が当たり前のように踊っていた時代でした。有名なアル・カポネが暗躍した時代でもあります。
そのような時代に、信頼して取引をすることができる仲間と交流することを目的として設立されたのがロータリークラブで、初代の会長は青年弁護士のポール・ハリスという人物でした。
ロータリークラブは、もともとクラブ内には1業種1名の会員しか認めないというルールで運営されており、商売敵と同じクラブに所属することもないので、人を出し抜く必要がない交流ができるということで広まっていったのですが、ロータリークラブの価値が社会に認知されたのは世界恐慌のときだと言われています。
それは、それまで商道徳を無視して稼いでいた多くの事業者が、世界恐慌のあおりを受けてバタバタと倒産したのに、ロータリークラブに所属している企業の多くが生き残ったということから、ロータリーは不況に強いという評価が社会に広がったからと言われています。
現在のビジネスにあっても、画期的な商品やビジネスモデルを開発して一時的に多くの利益を上げても長続きせずに廃れてしまう会社は後を絶ちませんが、商道徳を尊重して正しい経営をしている会社は、ピーク時の利益は大きくないかもしれませんが長期間安定した経営をすることができています。
職業奉仕とは職業を通じて社会に奉仕することです。奉仕するというと無償で何かをすると思われるかもしれませんが、正しい職業を行うことで社会に価値を提供しようという考え方です。もちろんその見返りとして適正な利潤を獲得するということとセットになっているものです。
こう考えると、ロータリークラブの提唱する「職業奉仕」は何も難しいことではなく、多くの職業人が、本来当たり前に行うべき職業活動を再確認するために提唱されたものともいえます。
ロータリークラブはこの「職業奉仕」の価値を共有できる仲間の集まりなので、景気の動向に関わらずこの仲間が増えることが社会を良くすることになり、景気の回復も早めることになると思うのですが、残念ながら世界的な景気の低迷で、ロータリークラブの会員数も激減しています。
「職業奉仕」の価値を共有したいと考えている方は、是非私たちロータリークラブの仲間に入っていただきたいものです。
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ロータリークラブと職業倫理 [ロータリー]
4月12日に滝川市で開催されたロータリークラブの地区協議会に参加するため、前日の11日から滝川市内に一泊してきました。
地区協議会というのは、世界のロータリークラブを地区に分け、北海道の西半分に当たる2510地区に所属する73クラブの、次年度の会長・幹事・主要委員会の委員長が次年度の活動内容を協議する集まりで、地区大会に次ぐ地区の行事です。
私は、次年度、所属クラブの国際奉仕委員長に選任されたために出席することになりました。
この会議の冒頭の講演で、元の地区ガバナーから、世界恐慌の時のロータリーの話をお聞きしました。(ちなみに、ロータリーの創始者はポール・ハリスというアメリカの弁護士です。)
世界恐慌の時には、多くの会社が倒産を免れなかったのに、ロータリークラブのメンバーの会社が何とか生き延びていたので、人々がロータリーは不況に強いという認識を持つようになって、ロータリークラブが広がるきっかけになったというのです。
どうして、ロータリークラブが不況に強いのかというと、ロータリーの綱領などで、職業倫理を高めることを推進していることや、職業を通じて社会に奉仕するというロータリーの理念に従った経営が、社会の信頼を得て、不況の時にも顧客をつなぎ止めることができたということのようです。
職業上の高い倫理を維持して、職業を通じて社会貢献をすることが企業の信頼を高めるという考えには全く同感であり、今の時代にも通じる普遍の考えだと思います。(最近のCSRの考えに通じるものです。)
今の時代は100年に一度の不況といわれていますが、その対処方法については世界恐慌の時の対策に学ぶことが多いと思います。
ロータリーの理念に従って経営している企業は不況に強いというのは同感です。ただ、ロータリーのメンバーが、皆そのような経営をしているかというと、自信を持って「そうです。」といえない実体もあります。
高い職業倫理に基づいて仕事をすることは、社会から評価されるということもありますが、何よりも自分自身が気持ちよく仕事をすることができます。そして、それが、仕事を続けるための活力になります。
ロータリーの活動を通じて、今後も職業上の倫理感を高める意識を持ち続ける必要があるという思いを新たにした一日でした。
地区協議会というのは、世界のロータリークラブを地区に分け、北海道の西半分に当たる2510地区に所属する73クラブの、次年度の会長・幹事・主要委員会の委員長が次年度の活動内容を協議する集まりで、地区大会に次ぐ地区の行事です。
私は、次年度、所属クラブの国際奉仕委員長に選任されたために出席することになりました。
この会議の冒頭の講演で、元の地区ガバナーから、世界恐慌の時のロータリーの話をお聞きしました。(ちなみに、ロータリーの創始者はポール・ハリスというアメリカの弁護士です。)
世界恐慌の時には、多くの会社が倒産を免れなかったのに、ロータリークラブのメンバーの会社が何とか生き延びていたので、人々がロータリーは不況に強いという認識を持つようになって、ロータリークラブが広がるきっかけになったというのです。
どうして、ロータリークラブが不況に強いのかというと、ロータリーの綱領などで、職業倫理を高めることを推進していることや、職業を通じて社会に奉仕するというロータリーの理念に従った経営が、社会の信頼を得て、不況の時にも顧客をつなぎ止めることができたということのようです。
職業上の高い倫理を維持して、職業を通じて社会貢献をすることが企業の信頼を高めるという考えには全く同感であり、今の時代にも通じる普遍の考えだと思います。(最近のCSRの考えに通じるものです。)
今の時代は100年に一度の不況といわれていますが、その対処方法については世界恐慌の時の対策に学ぶことが多いと思います。
ロータリーの理念に従って経営している企業は不況に強いというのは同感です。ただ、ロータリーのメンバーが、皆そのような経営をしているかというと、自信を持って「そうです。」といえない実体もあります。
高い職業倫理に基づいて仕事をすることは、社会から評価されるということもありますが、何よりも自分自身が気持ちよく仕事をすることができます。そして、それが、仕事を続けるための活力になります。
ロータリーの活動を通じて、今後も職業上の倫理感を高める意識を持ち続ける必要があるという思いを新たにした一日でした。
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