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SNS時代の就職活動 [ニュース・社会]

最近の就職活動は、昔のように先輩社員から情報収集して気に入った会社に履歴書を送るというのではなく、就職説明会やインターネットで会社の情報を収集して、希望先の会社にエントリーシートを送るところからスタートするという形に変わっています。

エントリーシートは、会社の方でフォームを作った就活生に対するアンケートのようなものですが、その書き方がまずければ一次選考でふるいにかけられるので、学生の方もその書き方に関する情報を収集して内容の整った物を作成するようになります。そこで、ここで落とされるようであれば、就活生としてはかなり努力が必要ということになります。

問題はその先の面接に進んだ時のことです。

私自身も、事務所の新人弁護士や事務職員の採用で面接を行うことはありますが、対象の数がごく少数で、多くの就活生の参考にはならないと思いますので、ここであまり触れるつもりはありません。

それよりも、採用する側が最終的に採否を判断する際に見るポイントとして、これからはSNSの存在が大きくなるのではないかというのが今回のテーマです。

最近では、面接官に好印象を与えるポイントなどに関するマニュアルも出回って、就活生は、面接官の心理も理解したうえで対策を練って来るようになっています。そんなこともあるので、面接の際の評価はダントツだったのに、採用してみると全然使えないという新入社員に当たってしまうこともある訳です。

面接官も人の子ですから、就活生の容貌や佇まいといった外見の印象に惹かれて採否を決めてしまうこともあるかもしれません。私は、そのことを否定的に評価することはできないと思っています。ビジネスの現場でも、取引先にきちんと話を聞いてもらえるかどうかを決めるのはその人の与える第一印象ですから、トレーニングする前からその魅力を備えているとすればそれだけでポイントが高いのは当然ともいえるからです。

しかし、面接で好印象を与えることができても、企業の側では、面接のときの姿が就活生の本当の姿かどうかをその数分のやり取りで知ることはできません。ある程度人数を絞った後は、企業の側も就活生に関する情報を収集して採否を決定することになるのではないかというのがこれからの就活で想定される事態です。

以前であれば、個人の情報をその人以外からのルートで収集する場合には、興信所を使って周辺の人から情報収集するなどの方法を利用したと思いますが、それでも収集できるのは表面的な情報であることが多かったと思います。

個人に関する情報を簡単に入手することはできなかったのです。

ところが、近年はツイッター、フェイスブック、ミクシーといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及してきて、そのネットワーク内で個人が様々な情報を発信することができるようになっています。

加えてブログによって個人の日常を公開している人もいますから、ネット上で活動している限り、その人の情報は他人によって収集され得るものだという意識をもって行動していく必要があります。

採用側の企業にしてみれば、面接の達人を採用するのではなく、今後の企業活動の戦力になる人材を見極めて採用したいと思っているのですから、就活生が面接の際に見せた顔がその人の本当の姿なのかということは最も知りたい部分です。

そこで利用されるのがSNSやブログといったネット上に就活生が発信している情報の収集・分析という手段であろうというのが今回のテーマということです。

現代は就活自体がインターネット無しには行えない状態ですし、これからの企業活動において、これらのIT技術とうまく付き合えない人は、そもそも使いにくい人材と評価されてしまうので、日常からこれらの技術をどのように使いこなせているのかは採用する側にとっても興味のあるところです。

そこで、就活の際にツイッターやフェイスブックといったSNSのアカウントを教えるように求められるかもしれません。それは公式にではなく、非公式に先輩社員と情報交換した際にさりげなく聞き出されているかもしれませんが、その発信する内容は公開範囲を限定した設定にしていない限り、誰でも見ることができることになります。

そこで、就活生が発信している内容をたどっていくと、その人が普段考えていることや日常の行動、コミュニケーションスキルなどが手に取るように分かってしまう可能性も少なくありません。

それが良いことか悪いことか、人によって異なるかもしれません。採用面接では自分のことをうまく表現できなかったけれども、SNSでその人のことを良く調べてみると、かなり良い人材であるということで、敗者復活のチャンスが訪れるかもしれません。一方で、面接では非の打ちどころのない印象だったのが、SNSから得られた情報からは全く違う人物像が浮かんできて、面接の際に猫をかぶっていたことがばれてしまうということもあるでしょう。

普段から発信しているSNSの情報を、就活を意識して取り繕うことはかなり疲れることですし、そこまでできればそれはそれで使える人材かもしれません。一方で、そのような個人の情報を知られることを嫌がってSNSを利用しないということになれば、これからのネット社会に対応できないと評価されるかもしれません。

こう考えて行くと、インターネット時代のインフラとしても機能し始めてきているSNSと付き合わないという選択肢は段々と狭められていると思いますし、付き合う以上は、いろいろな面でマイナスの評価を受けないような付き合い方をしなければならないことになります。

その意味で、自分が素で情報発信しても周囲から高評価を受けられるだけの、人としての魅力を身に付ける必要が今まで以上に増してきたのではないかと感じています。

就活生に限らず、ビジネスパーソンでも、取引先の担当者がどのような人物かを知る手段としてSNSが使われる時代は既に来ているのかもしれません。そんなことを意識して、自らの人間力を高める努力を続けて行きたいものです。


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職務経歴書の書き方

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 職務経歴書の書き方 (2012-04-05 20:06) 

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