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2012年日本シリーズ展望 [ゴルフ・野球]

セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは10月17日から始まりましたが、パシフィックリーグは日本ハムファイターズがソフトバンクホークスに3連勝と、ちょっと出来すぎの結果で日本シリーズ進出を決めました。

ファイターズが3連勝してしまったので、球団の営業サイドとしては、土日のチケットがかなり売れていたことを考えると、1試合の開催が無くなるだけで1億円近い売り上げが飛んでしまうので、かなりの痛手であったことは間違いありません。
それでも、CS優勝を逃すよりもさっさと優勝を決めて日本シリーズに臨む方が良いのは間違いありませんので、その辺は球団も納得しているでしょう。

一方の、セントラルリーグは、中日が3連勝して巨人を土俵際まで追い詰めたところから巨人が連勝して優勝アドバンテージを合わせると3勝3敗の五分の星で最終戦にもつれ込むという、巨人の営業サイドからするととてもおいしい展開。そして、最終戦も巨人が押し切り、最高の盛り上がりで日本シリーズ進出を決めました。(ファイターズはCS突破では胴上げしなかったのに、巨人は監督の胴上げまでやってしまいました。)

そこで、日本シリーズ展望なのですが、その展望をするためには、まずはパ・リーグのCSファイナルステージの内容に触れておく必要があるでしょう。

 2012年パ・リーグCSファイナルステージ FIGHTERS vs HAWKS                                  
パ・リーグのCSは、糸井が2試合連続ホームランという華々しい活躍で、ソフトバンクの武田、大隣といった先発投手に出場の機会を与えることなく勝利することができましたが、第3戦を落としていたらその後に出てくる双方の先発投手の実績はソフトバンクの方が上でしたから、結果はどちらに転んだか分からなかったと思います。

そんなことを考えながら今年のCSの勝因を考えると、糸井の後を打つ中田の好調が非常に大きかったと感じています。CS第2試合の7回は2アウトランナー2塁で糸井の打順でしたが、森福の糸井との対戦成績が良いとは言っても、後の打者が並の選手なら、敬遠か、あからさまに敬遠しないまでも無理な勝負はしないというのがセオリーです。

しかし、中田の打撃が好調という状況があったので、左腕の森福は好調と分かっていても糸井と勝負せざるを得なかった。それで、シーズン終盤から好調を維持していた糸井の餌食になってしまったというのがあのホームランのシーンだと思います。

一方で、第3戦の中田の先制打については、絶好調の糸井を警戒して四球を出してしまった摂津が投じた甘い球を逃さず打って、フェンス直撃の大飛球を飛ばした中田の打撃は素晴らしいものがありましたが、これをタイムリーにできたのは糸井の俊足があったからです。(おそらくほかの選手では生還できなかったでしょう。)

こう考えると、攻撃陣では3番、4番の充実がCS突破の大きな要因であったことは疑いありません。一方、投手陣はというと初戦の吉川、第2戦の武田勝、3戦目のウルフと、いずれもシーズン中と変わらない投球をしてくれ、少ない失点で試合の主導権を渡さず、救援陣も、石井、増井、武田久の3人しか投げておらず、結局は3試合を6人の投手で勝ち切ってしまったという理想的な展開でした。

 2012年日本シリーズ展望 FIGHTERS vs GIANTS                                           
日本シリーズになると、セ・リーグの本拠地ではDHが使えないので、投手の打順で代打を出す展開も多くなり、DHのある試合よりも投手交代がかなり難しくなります。特にCSで出番のなかったファイターズの救援投手にとっては、最高に緊張する場面でのポストシーズン初登板となるので、その辺の心理状態が気になるところです。

一方のセ・リーグは第6戦までもつれこみ、両チーム総力戦の様相でしたが、互いにつぎ込んだ中継ぎ陣は限界まで頑張っている印象がありました。日本シリーズまで4日の準備期間がありますが、燃え尽き症候群にならないかと気がかりになるくらいです。

ファイターズ救援投手の枚数や実績は巨人とほぼ互角だと思うのですが、気になるのが宮西です。CS3戦目のベンチにも入っていなかった宮西に何があったのか。スポーツニュースをチェックしてもよく分からないのがかなり気がかりです。

実は私は、今年になるまで、選手の疲労が試合のパフォーマンスに影響を与えるということをあまり意識していませんでした。ところが、栗山監督が選手のコンディショニングに非常に気を配っていて、疲れで力を発揮できなかった選手に対して「申し訳ない」という言葉を発するのを聞いてから、選手の疲労ということも意識しながら試合を見るようになりました。そうすると、力投派の増井などが疲労によって力が発揮できない場面がよく分かり、野球を見る視点が広がったのを感じています。

そんな目で日本シリーズを予想すると、攻撃は相手の投手との兼ね合いなので、どちらが優位か言い切れないところはありますが、現状で巨人投手陣の疲労がファイターズ投手陣よりも上回っていることは明らかですから、その回復が遅れると、一方的な試合になってしまうこともあるのではないかという気がしています。

また、札幌ドームで試合が行われる3~5戦目は、広い球場に慣れているファイターズの方が有利に試合を進められるのではないかという気もします。

いずれにしても、投手力は互角の勝負だと思うので、これに対する打線の出来が勝負を分けるのではないかと思います。巨人がCSで苦戦したのは坂本・阿部の3・4番が打てなかったことが最大の要因ですし、ファイターズが3連勝したのは糸井・中田の3・4番が活躍したからです。

 ズバリ!マスダの日本シリーズ予想!                                  
この調子の波が続くのなら、ファイターズが3年前のリベンジを果たして日本一になる可能性はかなり高いのではないかと思っています。

思い返すと、3年前は、シーズン終盤の約1か月、大エースのダルビッシュ不在のままパ・リーグを制したというだけで達成感を覚えてしまい、日本シリーズはおまけのような気分が少なからずありました。(私の意識ですが、他のファン、選手も少なからず似たような気持があったのではないかと思います。)

しかし、今年は、リーグ優勝の後は日本一という明確な目標を持って戦い続けているので、メンタル面では3年前とは全く異なる状態です。
そんなことを考えると、期待を込めて4対2でファイターズ優勝というのが私の予想です。

皆さんの予想はどうですか?

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コメント 4

だぐ

とても素晴らしい分析ですね 確か3年前はファイターズの金子がラジオで負けるようなこと言ってました 今年はだれも言いますがチームの一体感が違うと思います。栗山監督の手腕でしょうか。巨人の胴上げは終わったように見えました むしろ、小久保の胴上げは感動しました
by だぐ (2012-10-23 22:30) 

カープ大好き

巨人が日本シリーズ進出決定したことはうれしいですが巨人は絶対に日本ハムに4連敗してください。広島は4位で終わってしまったため15年連続Bクラスで終わってしまいました。巨人は広島戦以外頑張って特にヤクルト戦は特に頑張ってほしかったです。巨人が広島戦の時も勝ったりヤクルト戦時も負けたりすることはやめてほしかったです。通算成績が○○○○勝○○○○負○○○引き分けと多いことと節電を理由に今シーズン限りでプロ野球を廃止させるつもりです。巨人は絶対に日本一にならないでください。巨人は3年前に日本一になってます。巨人は広島と同じセ・リーグで日本ハムはパ・リーグです。巨人ファンには大変申し訳ありません。
by カープ大好き (2012-10-25 19:39) 

コンサル弁護士マスダ

だぐさん

コメントありがとうございます。
お返事が遅れてしまい申し訳ありません。

そんな間に、巨人の連勝で日本シリーズが始まってしまいました。
予想に反して、ファイターズの3・4番が完全に封じ込まれている印象がありますが、昨日の第2戦では、武田勝も阿部に対して徹底的に内角攻めをして打撃を狂わすことに成功していました。

このシリーズは、双方のバッテリーが内角攻めをするシリーズになりそうな予感がします。

中田がデッドボールの恐怖を振り払って内角の球をホームランするシーンを楽しみに待ちたいものです。
by コンサル弁護士マスダ (2012-10-29 16:47) 

コンサル弁護士マスダ

カープ大好きさん

コメントありがとうございます。

巨人とファイターズはドラフトでも、長野、菅野と2回も巨人愛に阻まれて好選手を逃したという因縁がありますし、過去2回の日本シリーズの対決でも敗北を喫しているので、今年はなんとしても雪辱をしてもらいたい気持ちです。

とはいっても、巨人の分厚い戦力は確かに実力ナンバーワンを認めざるを得ないところもあります。

3戦目の結果によってはワールドシリーズ同様ジャイアンツの4連勝という目も見えてきただけに、明日は流れを変えるこうゲームを期待したいものです。

アンチ巨人の皆様、ファイターズに熱い声援をお願いします。
by コンサル弁護士マスダ (2012-10-29 16:52) 

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