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会社整理を相談する潮時 [企業経営・経済]

最近、何件か続けて会社整理の相談を受けています。


状況は会社によってまちまちですが、経営者の立場になると、自分の会社を何とか続けたいけれども、現状で続けられるのかどうか判断がつかないので専門家に相談しに来たというのが一番多いと思います。

残念ながら、経営者が自分の意思で弁護士に相談しようと思ったときには、たいていの場合は手遅れになっています。責任感が強い経営者の場合はなおさらで、自分の力で何とかしようと八方手を尽くした後になって相談されるために、会社生き残りのための策を講じる時間もその材料も使い果たしてしまってしまっていることが多いのです。

私が経営者から相談を受けたときにまず見るポイントは、ここ数年の決算書を見たうえで、営業利益が出ているかどうかをみます。営業利益は、本業で利益を出せているかどうかを見る一番の指標ですから、ここが営業損失になっている場合には事業の継続は難しくなります。



もちろん、事業をリストラして人件費などの圧縮をして営業利益を出せる見通しがあれば別ですが、その判断をするためには、会社の内部の状況をある程度詳しく分析して、リストラのための時間も必要になりますので、切羽詰って相談に来ていただいても、対応はとても難しいものとなります。

毎月営業利益が出ているのに、それまでの借り入れが大きすぎてその利払いや元本の返済資金が間に合わないという状況であれば、再建の道もあるかもしれませんが、そのためには、一旦会社の債務整理手続に入って取引先に迷惑をかける状況になったとしても、その後の業務において仕入れや外注先の確保ができて引き続き営業利益を出せる見通しがあるかどうかということが問題になります。



これらの分析をするためには、相当の時間が必要になります。それに加えて整理のためのそれなりの資金も用意する必要がありますので、各方面に支払いをし尽くして、月末の手形が落ちないというような状況で相談されても、多くの場合には手遅れということにならざるを得ません。

私たちは、資金的にも時間的にも余裕のあるタイミングで相談していただくのが一番だと思っています。早く相談していただければ、それだけ、事業を再生できる可能性は高くなります。

弁護士も、企業経営や事業再建のノウハウをもっと勉強して、もっと広く企業経営の相談相手になれるということを知っていただく必要があるのでしょう。



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Boomiawig

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