北京オリンピック

私の事務所も，１４日から１７日まではお盆休みで，この休みの間に何をしようかと考え，１３日の夜に事務所を出る時には，カバンの中に読みたい本を数冊入れて帰りました。

ところが，オリンピック中継を見だすと，なかなかやめられず，とうとう，持って帰った本は一度も開かず，そのままカバンに入れて事務所に持ち帰ることになりました。


世界のトップアスリートが，４年間この日のために精進してきた集大成をぶつける各競技の迫力は，やはり普段見ているスポーツイベントとは異質のものを感じました。

水泳の北島選手の完成された泳ぎや，メダルを逃したとはいえ，卓球団体の崖っぷちからの逆転劇などは，見ているこちらも思わず力が入ってしまいました。


そんな中で，失望したのは男子サッカーでした。強豪国のブラジルはスーパースターのロナウジーニョをオーバーエイジ枠で参加させ，アルゼンチンもフル代表でもエース格のメッシを所属クラブの反対を押し切って参加させているというのに，もともと実力で劣っている日本がオーバーエイジ枠を使わずに対等に戦える訳がないことはだれの目にも明らかです。

反町監督が参加を熱望していた大久保選手はクラブの反対で不参加，参加を予定していた遠藤選手は体調不良ということで，結局オーバーエイジの選手がゼロで戦わざるを得なかったのですから，結果は火を見るより明らかです。

これで反町監督を責めるのではあまりに気の毒です。（反町監督に，この二人以外の人選ができなかったのも解せないところですが・・・）

男子サッカーの人気に陰りが出て，最近ではフル代表の試合でもスタジアムに空席が目立つようになっているというのに，サッカー関係者の危機意識のなさには呆れてしまいます。

日本代表が好成績を上げることでサッカー人気を盛り上げるという大局観のないクラブ経営者は，いずれ自分の判断によって首を絞められることになるのではないでしょうか。



このような不満もありますが，日本選手の活躍だけでなく，水泳のフェルプスの８冠達成や，陸上１００メートル男子のボルトの圧倒的な世界記録での優勝など，見どころは一杯の大会でした。

休みが終わって，これからはテレビ観戦に集中はできませんが，それでも，ソフトボールと野球のメダル獲得は期待したいところです。



大会運営にはいろいろと批判がありますが，そこで競技する選手の躍動する姿には心を奪われます。
残り少ない競技日程ですが，もう少し楽しませてもらおうと思います。

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