SSブログ

聖火リレーとチベット問題 [日記・雑感]

北京オリンピックの聖火リレーが世界中で厳戒体制の中実施されています。

オリンピックは、世界中の人たちから平和の祭典として認知され、私もそのように思っている一人ですが、聖火リレーに関してはどうやらそうとも言えないようです。



聖火リレーは、ナチスドイツが国威発揚のためにギリシャからベルリンまで聖火をリレーしたことが発祥のようですが、後に、その聖火リレーのコースを逆行するように、ナチスがヨーロッパを侵略したと言われています。

ただ、このときの聖火リレーには、ギリシャで採火した聖火をオリンピック会場にリレーで届けるという意味があり、私は、オリンピックの聖火リレーは、ギリシャからオリンピック会場まで聖火を届けるためのイベントと考えていました。
その過程で、多少遠まわりをして、オリンピック開催ムードを盛り上げる効果を期待したということがあったとしても、基本は、聖火を開催地に届けるために行うものだったはずです。



ところが、今回の聖火リレーでは、ギリシャから北京へはすでに聖火は届けられていて、そこから分けられた聖火を世界中にお披露目するために回っているに過ぎないということなので、聖火が世界中を回って競技場に到着したときのあの感激は味わえないものとなっています。

今回の聖火のお披露目は、前回の開催地がギリシャのアテネで、採火地点から競技場までの聖火リレーではあまりに味気ないということから世界中を聖火が回ったという先例にならったのだと思いますが、どうしても釈然としないものがあります。


今回のチベット問題は、オリンピック開催を世界中にアピールするしたい中国政府に対して、中国が世界中から注目されるタイミングでチベット問題を世界中にアピールしたいチベット側住民が先に行動を起こしたのだと思いますが、それに対する中国政府の対応が暴力的だったために、中国政府に世界中の非難が集中したのだと思います。

チベット地区は歴史的にみて、大国の思惑に振り回されてきた過去があります。中国は現在、西方の低開発地域の経済発展に力を注いでおり、チベット地域も例外ではありません。問題は、その経済発展の恩恵が住民には回らず、支配階級である漢民族が住民の労働力を搾取していることなのだと思います。

そうすると、中国政府の対チベット政策が誤りというよりも、現地における支配者層の横暴こそが問題なのではないかと思います。チベット地域の経済発展が進めば、長い目で見れば地域の住民も豊かになるでしょうし、漢民族との対立の構図も変わってくると思います。



民族の独立は、支配されてきた側の悲願ではあるでしょうが、双方の対話と地域住民の経済的地位の向上が図られれば、チベット側にも、独立するよりも中国の一部として経済発展の恩恵を受けたいという考えの住民も増えてくるでしょう。

いずれにしても、この問題が、暴力ではなく理性的な対話によって解決することを期待したいものです。


*****************************************************************
 コンサル弁護士マスダってどんな人?
 気になる人はFacebook、ツイッターをチェック!
 マイベストプロ北海道にも登録しています。
 Facebookページ https://www.facebook.com/consultant.lawyer.Masuda
 Twitter https://twitter.com/masahiko_masuda
 マイベストプロ北海道 http://mbp-hokkaido.com/m-masuda/


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。