SSブログ

内部通報者に対する報復はダメですね [ニュース・社会]

この事案は、「営業秘密を知る取引先の社員を自社が引き抜くことが問題だ。」ということを社内のコンプライアンスを管理する部署に通報したことの報復として配置転換されたことの違法性を認めたものです。
(朝日新聞HPより ※リンク切れのため、リンク削除しました)

内部通報者の保護に関しては、公益通報者保護法という法律によって、法令上罰則規定が設けられている法令に違反する行為について、要件に合致する通報をした従業員に不利益処分を科してはいけないと規定されていますが、今回の判決は、この公益通報者保護法に基づく判断というよりも、「内部告発した労働者への不利益扱いを禁じた社内の規定に反する」という理由から、労働者側の請求を認めたものです。

事案の詳細まではわかりませんが、一審の「配転による不利益はわずかなもので、報復目的とはいえない」という判断よりも、高裁の判断の方が納得いく結論のような気がします。

それでは、「営業秘密を知る取引先の社員を自社が引き抜くこと」のどこが問題なのかということですが、従業員の引き抜きについては、「一斉かつ大量に従業員を引き抜いたり、営業秘密を保有する従業員を引き抜いて秘密を漏えいさせたりすることによって、競業行為を行おうとするような場合」には、その競業行為は自由競争として許される範囲を逸脱するものとして違法(不正競争防止法違反)と評価されることがあるのです。

実は、従業員の引き抜きに関するトラブルの相談は結構あります。引き抜かれる側にも、それまで従業員に満足な待遇を与えていなかったなどの問題がある場合もあって、一概に引き抜きが違法とはいえないのですが、従業員の引き抜きを通じて相手企業の「営業秘密」を利用する目的の場合には違法とされる可能性は少なくないので注意が必要です。

従業員の引き抜きによって社内の秘密情報を奪われるリスクを軽減するには、従業員に適正な待遇を与えることも必要ですが、守るべき情報をきちんと「秘密」として管理しておく必要があります。

社内において誰でもアクセスできるような情報を持ち出されても「秘密」の漏えいにはなりません。今からでも遅くないので、本当に守るべき「秘密情報」をきちんと分類して、管理方法を見直すことをお勧めいたします。


*****************************************************************
 会社の経営についての相談、研修講師、法律に関する勉強会の依頼
 相続、労働、債務整理・・・お悩みのかたはまず「プロ」に相談を!
 詳しくは、マスダの所属する札幌総合法律事務所http://www.sapporo-sogo-lo.com/
 または
 コンサル弁護士マスダオフィシャルウェブサイトhttp://www.masudaweb.jp/へどうぞ!


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:求人・転職

民主党野田新代表は順当なところでしょうか [ニュース・社会]

菅総理に代わる民主党の新しい代表は、決選投票の結果1回目の投票で最多得票だった海江田経済産業大臣を逆転して野田財務大臣が当選しました。
(朝日新聞HPより ※リンク切れのため、リンク削除しました)

私も、海江田氏が当選した場合に自公両党との3党合意を見直す可能性を示唆したのを聞いて、国会運営に行き詰まってしまうのは目に見えているので、海江田氏はダメだと思っていましたが、最大勢力の小沢グループと鳩山グループの支援をもってしても海江田氏が当選できなかったことは、民主党内の中間派の人たちが現実的な選択をしたということなのだと思います。

これで、ねじれ国会回避に向けた動きが活発化することになるので、この国の政治状況も少しはましになるのではないかという気がします。

政治に原理原則がなければ国民は何を信じたらよいのか分からなくなりますが、原理原則を通そうとすればその他の政策も立ち往生してしまうというときに、柔軟に対応するのもまた政治家の役割です。

東日本大震災という未曽有の大惨事からの復興と、待ったなしに追い込まれている財政再建、経済の立て直しという難題を解決するのに、2年前に選挙民受けを意識して作り上げたマニフェストに拘泥する感覚は、いかにもスピード感がなさすぎます。

野田新総理がどのような手腕を発揮されるのかは未知数ではありますが、大増税だけは避けていただいて、しかし大胆に政治のかじ取りをしていただきたいものです。


*****************************************************************
 コンサル弁護士マスダってどんな人?
 気になる人はFacebook、ツイッターをチェック!
 マイベストプロ北海道にも登録しています。
 Facebookページ https://www.facebook.com/consultant.lawyer.Masuda
 Twitter https://twitter.com/masahiko_masuda
 マイベストプロ北海道 http://mbp-hokkaido.com/m-masuda/


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

友人Aさんとの関係はみんな知ってたはずなのに… [ニュース・社会]

島田紳助さんの友人Aさんというのが渡辺二郎元世界チャンピオンだとしたら、紳助さん自身も友人として渡辺被告人の裁判の証人になっているのですから、彼との関係はみんなが知っていたことです。
(産経ニュースサイト ※リンク切れのため、リンク削除しました)

渡辺被告人自身が暴力団関係者と近い立場にあったというのも、彼の起こした事件を見れば容易に想像がつくことです。

それが、今になってその関係を理由に芸能界引退というのは、やはり釈然としないものがあります。

おいおい引退せざるを得なかった本当の理由(一部には尊敬する上岡龍太郎に倣ったという話もありますが…。)が分かってくるのかもしれませんが、気になるのは突然の引退によるテレビ局各社の損害です。

損害賠償を請求することになるのか、これまでの貢献や吉本興業との関係を考慮して不問に付すのか、テレビ局の出方が気になります。

いずれにしても、この問題はしばらく尾を引きそうですね。


*****************************************************************
 コンサル弁護士マスダってどんな人?
 気になる人はFacebook、ツイッターをチェック!
 マイベストプロ北海道にも登録しています。
 Facebookページ https://www.facebook.com/consultant.lawyer.Masuda
 Twitter https://twitter.com/masahiko_masuda
 マイベストプロ北海道 http://mbp-hokkaido.com/m-masuda/


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

夏野菜を食する [健康]

7月下旬に北海道弁護士会連合会の大会が旭川市であり、毎年恒例の記念ゴルフ大会にも参加してきました。

実は、このゴルフ大会、昨年、一昨年と2年連続ベスグロだったので、密かに(半ば公然と)3年連続ベスグロを狙っていったのですが、敢え無く撃沈で、ベスグロは地元会のK弁護士が何と72のパープレーでさらって行ってしまいました。

今回の話題はこのゴルフ大会で、ダブルぺリアがうまくはまってゲットした2位の賞品のことです。2位の賞品の目録を開けてみると、美瑛の農場からの野菜セットが3回送られてくるというもので、先日第1回のセットが届きました。

セットの野菜を生産しているのは「ファーム雨読舎」という美瑛町にある農場なのですが、何とそこの奥さんが旭川弁護士会所属の弁護士ということで今回賞品に選ばれたということでした。
雨読舎のサイトはこちら→http://www.udocsha.jp/

送られてきた野菜は、有機農法で作られている野菜ということで、作り手の愛情が感じられるものばかり。さらに、見たこともない西洋野菜も含まれており、食べるたびにネットで野菜の名前を調べている有様ですが、そんなこともけこう楽しく、夏野菜を堪能しているところです。

おなか周りを気にしている私に対して、妻が「食事の際には野菜から食べると良い。」と言うので、食卓でもまずは野菜からと思って食べているのですが、野菜から食べると、ほかの食材の味に邪魔されず野菜本来の味が感じられるというのも悪くないところです。

これから秋野菜のシーズンになるとまた別の箱が送られてくるらしいので、そちらを楽しみにしながら、夫婦二人でせっせと野菜を食べている今日この頃です。


*****************************************************************
 コンサル弁護士マスダってどんな人?
 気になる人はFacebook、ツイッターをチェック!
 マイベストプロ北海道にも登録しています。
 Facebookページ https://www.facebook.com/consultant.lawyer.Masuda
 Twitter https://twitter.com/masahiko_masuda
 マイベストプロ北海道 http://mbp-hokkaido.com/m-masuda/


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

予想できたことだが… [ニュース・社会]

東日本大震災の被災地支援策として6月20日から実施されている東北地方の高速道路無料化ですが、被災・罹災証明書を利用して高速道路を無料で使用する悪質事業者が横行しているということです。
(朝日新聞HPより ※リンク切れのため、リンク削除しました)

被災・罹災証明書を料金所で示した車は高速料金無料となる訳ですが、その証明書が被災・罹災者以外に使用されないことの担保なしにはじめてしまったことから、被災・罹災証明書が闇で流通してこのような事態になったのでしょう。

被災地復興のための支援策を悪用する方が悪いといえばその通りですが、そのようなことを安易に許してしまった制度にも問題はあるでしょう。

岩手、宮城、福島、茨城、栃木6県の市町村では計353万枚の被災・罹災証明書が発行され、停電を理由に全世帯に発行した例もあるそうですが、その証明書が裏で取引の対象になる可能性は制度を作った時からささやかれていたことです。

一部には、トラックの無料化をやめるという話もあるようですが、それで本当に支援が必要な人が救われなくなるのも釈然としません。

多少面倒でも、被災・罹災証明書と一緒に運転手の身分証明書の提示を求め、証明書の発行自治体内に住所がなければ料金は通常通り支払ってもらうようにすることは難しくないと思います。

こんな、ちょっと考えれば誰でも気づきそうな欠陥をそのままにして制度を作らなければならないほど行政の現場が混乱しているとも思えないのですが、どうなっているのでしょうか。


*****************************************************************
 会社の経営についての相談、研修講師、法律に関する勉強会の依頼
 相続、労働、債務整理・・・お悩みのかたはまず「プロ」に相談を!
 詳しくは、マスダの所属する札幌総合法律事務所http://www.sapporo-sogo-lo.com/
 または
 コンサル弁護士マスダオフィシャルウェブサイトhttp://www.masudaweb.jp/へどうぞ!


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース
ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。