カット専門理容室成功の要因は [企業経営・経済]
急成長するカット専門理容室ですが、野田総理だけでなく私も利用しています。
それまで行っていた普通の理容室の価格が40分で4000円くらいだったので、カット専門理容室の10分1000円も時間単価はほとんど変わりません。しかし、私は1年位前から普通の理容室ではなくカット専門理容室を利用するようになりました。
なぜ利用するのかと言えば、カット以外のサービスに料金に見合う価値を感じないからです。特に、髭剃りに至っては、カミソリ負けがひどく、毎回のように血だらけにされて（血が出ない方が珍しいくらいです。）帰ってくることになるので、余計なサービスのないところに行きたくなるわけです。洗髪も、理容室に行ったって、その夜風呂に入って自分で頭を洗いますからお金を払ってやってもらう必要は感じません。
そう考えると、カット専門理容室成功の理由が見えてきます。サービスを細分化して本当に顧客が必要とする部分以外をそぎ落としてしまい、その簡素化したサービスに見合う価格で提供したことが相対的に低価格に見えたというのが、カット専門理容室成功の要因だったのです。
立ち飲みの飲み屋も、「酒を飲みたい」という顧客のコアなニーズに応えることに特化して、店に余計な装飾をせず小さなスペースで営業できるので、固定費が少なくて済むため、相対的に安い価格で販売しても採算を維持できる訳です。
同様の発想はほかにも応用できそうです。新たなサービスを考えるときには、何かを新たに作り出すよりも余計なものをそぎ落とす方がやりやすいと思います。デフレ傾向が進んで消費が落ち込んでいる時代だからこそ、このような発想が求められているのではないでしょうか。
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